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2011年05月 アーカイブ

2011年05月02日

「震災の向こうに見える、オルタナティブな世界」ゲスト 森 摂

 森さんが編集長を勤める環境とCSRと志のビジネス情報誌http://www.alterna.co.jp/。誌面で伝えたい「オルタナ」のミッションは、新しいビジネスの価値観で動く企業を積極的に報道し、こうした企業と連携してコミュニティをつくり、相互交流を図ることだそうです。

 確かに、私たちの社会にもそうした新しいビジネスの価値観が少しずつ育ってきたように思います。“オルタナティブ”(alternative)とは「もう一つの」「伝統的ではない」という意味。私たちが、「もうひとつの、つまり別のモノサシ」を探すことで、世界は変わるかもしれないと、森さんは言います。では、なぜ世界は変わる必要があるのか。

「パタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナードは『死んだ地球からビジネスは生まれない』と言いました。ノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマンが述べた“企業の社会的責任である利潤の増大”にとっても、社会的貢献という視点からの経営者・企業の評価が重要な要素となっていると思う。つまり、今やCSRは競争力なのです」と、森さんは言いました。そんな思いから、大手メディアを退社して始められた活動の経緯も紹介。

 そうして、話は今回の震災・原発の話に進みます。4月のはじめに東北へ支援物資を届けながら赴かれた森さん。「本来ならば、それぞれの町の色があるはずなのに、どこも同じ色、つまり土砂の色だった」という言葉が印象的でした。さらに続いた現地の報告とともに、これからの東北、日本、原発のこれからについてのお話、ぜひお聴きください。

2011年05月09日

「からだという自然に沿い、“今、ここ”を生きる」ゲスト 甲野善紀

パーソナリティ平川克美が満を持してお迎えした、武術家の甲野善紀さん。
震災後、甲野さんが何をみつめ、感じてこられたかをお聴きしました。
その前に、何が甲野さんを探求の道にいざなったのか、そのあたりのご事情から。
そして話は、震災と原発へ。
何より今回、甲野さんがショックを受けたのは、事故後に誰かが命がけで現場に向かうことが許されなかった現実。
「人間にとって最も大事な“志”をまっとうすることができないほど人の命はもはや国家に完全に管理されていると感じた」というくだり、静かな語り口の甲野さんから、激情が溢れました。

さらに、プラスワンでは、こんな衝撃的な話が。
「今、時代は大きな転換点にさしかっている。
それも、明治維新以上の変化と出来事がこれから次々と起こるだろう」。
研ぎ澄まされた武術家の感覚でしょうか。
そんな時代に、私たちはどんな風に生きればよいのでしょう。
以前から「人が生きるということ、生活をするということに、もっと重きを置く生き方を」と伝えてこられた甲野さん。
たしかに、人間はいつしか脳の快楽を第一とし、からだをどこかに置き去りにしてきたのかもしれません。
また、「私にとって武術の訓練は、楽しい以外のなにものでもなく、辛さ苦しさの克服ではない」と。
そんな甲野さんに導かれると、多くのスポーツ選手、武術家、音楽家が、知らなかった自分のからだの機能や不思議を知る楽しさに驚かれるそうです。
“からだ”、その声を聞き、手がかりにして、生きる意味を探求してこられた甲野さんの確かな感覚。
そこから溢れるお話の数々をぜひお聴きください。

2011年05月23日

「今、伝える詩のことば」ゲスト 小池昌代

5月15日のゲストは、詩人の小池昌代さん。

3.11以後、日々の生活に緊張感が漂います。
時にはボーっとする時間、状況にただ呆然とする時間があってもよいのかもしれません。
「不安から生まれる詩もあります。その不安を違うかたちで握り返す。詩の言葉によって。そうすると、感情が心に定着する気がします」と小池さん。
重く大きな現実が起こり、私たちの内にも大きな変化が渦巻きのように起こっています。何をするにも、以前と違う感覚を覚える。
文学作品も詩も、以前読んでいたのとは違う光が当っている気がします。
それでも、あの日を境にしてもなお変わらないものがあるはず、それを確認したい、そんな思いから、朗読会のような放送が実現しました。

最初に、小池さんがインド・コルカタで出会った家族と過ごした、ある停電の夜に生まれた詩。
「そういえば、昭和の頃にはよく停電があった。家族でろうそくを囲んだよ」と会話がはずみます。
続いて、中原中也の詩、平川克美が伊藤静雄の詩を朗読。
確かに違う時間が流れました。
ぜひお聴ください。

『「それって、おかしいだろう」をつぶやき続けたい。ツィッター・エバンジェリスト、 @tsuda の魅力』ゲスト 津田大介

その金髪アイコンだけでもタイムライン独占インパクトの @tsuda こと、メディアジャーナリストの津田大介さん。今や17万人のフォロワーを抱える。

震災以降、情報発信の“ハブ”として、ますます精力的なツイートを展開。 


さて、津田さんが自らメディアを作る原点となったのは、ラジオ。受験勉強の傍ら聴いた深夜番組が好きだった。
ラジオはテクストに表れない発信者のパーソナリティが感じられ、親しみを覚えたと言う。


2003年、ネットラジオを始めた。
チャットでリスナーの反応を見ながら放送し、双方向発信の楽しさを覚えた。
そしてツイッター。実は、このふたつのメディアには共通の魅力があると言う。
リアルタイムにその場その場でつぶやくからこそ、迂闊な発言もあるけど、それだけ人間性が出る。
「ぼくは、いくつものアカウントを持とうとは思わない。 
被災地の情報を拾うのも、政策に関してコメントするのも、下ネタ話すのも、まるごとで “自分”だから」。

クールでホット、@tsudaの魅力が垣間見える30分。お聴きください。

プラスワンでは、赴いた被災地のこと、
「原発は本当に経済効率がいいのか」論議、マスメディア報道とこれからのウェブメディアについて、平川店主と濃密に語り合いました。
ぜひ、こちらも!

2011年05月30日

「永遠の芸術に魅せられた魂の切なさ 」ゲスト 熊川哲也

『ロミオとジュリエット』という演目を携え、全国ツアー中の熊川さん。
主役、演出、振り付け、芸術監督、そしてバレエ団のプレイングマネージャーと、五役をこなす多忙な毎日。
そのスケジュールの合間を縫って、二度めの出演をお願いしました。

熊川さん、驚くほど柔らかい人。からだだけじゃない。
少年のようなまなざしで話に耳を傾け、ユーモアを加えながら真摯に言葉を紡ぐ。
誰もが感じるクールな印象、圧倒的に輝くオーラの向こうに、繊細で温かい彼の本質が見えたがします。

さて、上演中の『ロミオとジュリエット』は、かのシェイクスピアの戯曲にプロコフィエフが作曲を手がけた、まさにそびえ立つ芸術作品。
ふたりの偉大さに寄り添いながら演じる幸せ、ロマンを感じると言う。
「端役でしたが、ロイヤルバレエの初舞台がこの作品。
あれからずっとこの作品に出演してきた。ぼくの成長が刻まれた作品です」。
その作品の振り付け・演出も手がけるようになった今、熊川さんは39歳というバレエダンサーとしての肉体的なポイントを迎えている。
そんな彼が抱く“バレエの切なさ”とは何か。
「もっと熱くなりたい」とつぶやく心の奥に灯る火とは……。

プラスワンでは、バレエ団を率いる経営者としての熊川哲也にも迫ります。
また、震災を経て抱いた覚悟とは何なのでしょう。
ぜひお聴きください。

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