ゲストのモーリーは、二十五年ほど前に平川のオフィスを訪れている。まだ、二十代前半のモーリーは白皙の美青年、天才青年現るといった風情を醸し出していたのを平川は記憶している。そのモーリーが今は、インターネットを駆使して、音楽、社会問題、政治・経済などの情報を発信する人気者になっている。
本収録は、原発事故が危機的な状態に陥り、予断を許さない状況の中で行われたものである。広島での原爆投下後に、アメリカが設置した原爆傷害調査委員会(ABCC)で働く医師を父に持つだけに、原子力および原発に関する関心は高く、この折テレビに出ている原子力関係の学者とはこれまでにもディスカッションをしてきたという。
そのモーリーが、独自の情報源と感覚から語る、「原発の現在」は定型的な原発論議に聞き飽きた視聴者必聴の一本であろう。