「日本の近代を問い直す」ゲスト 関川夏央
多彩な著作を重ねる関川夏央さんの、本質的なテーマはひとつ。すべては「日本の近代とは何か」という大きな問いに向かう試みなのです。その創作の原動力となるのは、戦後の正論に対する違和感。安易に過去を裁かない、歴史に対する謙虚さこそが関川さんの身上です。カフェを仕事場にする理由、早熟の作家に対する憐憫、書評家や文学賞選考委員に求められる読書法など興味深い内容が続々。快活な批判精神とユーモアに溢れた作家の魅力を存分にお楽しみください。
プラスワンは、司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』を軸に展開。軍事、外交、経済、政治を盛り込んだ長大な全体小説に託された、作者の意図を読み解く眼力には脱帽です。追いつくときには元気の良い日本人が、先頭に立つと急に自信を失うのはなぜか。我々が名を惜しむことを軽んじ、往生際が悪くなった原因は。ひと昔前の作家たちが短命だった本当の理由とは。乱暴だった梶原一騎さんの逸話、農業政策への提言など、笑いもたっぷりと交えた聞きどころ満載の雑談です。