「死を受け入れてこそ生がある」ゲスト 山折哲雄
宗教学者の山折哲雄さんが提案する一日の過ごし方は、まさに人生の縮小版です。万病を予防するという早朝座禅は、雑念や妄想もOKなのが山折流のいいところ。不本意な仕事は、ゴルゴタの丘を登るイエスの気持ちで。ほろ酔いで床に就くのは涅槃の予行演習。明日の生命力は、死のような眠りからこそ生まれるのです。何気ない言葉には、法話の重みがずっしり。ブッダが息子に「悪魔」と名付けた理由など、豊富な話題からスケールの大きな宗教論が展開されます。
プラスワンでは、私たちの死生観が最大のテーマに。「人生50年」は過去の言葉となり、いつしか死をタブー視している現代日本人。さらに生と死の間に割り込んできた老いと病の問題が、生きることの本質を覆い隠しています。死を思わない生は浅薄と断言する山折さんは、日本人が育んできた素晴らしい死生観を次々に例示。西行が歌に詠んだ通りの死を迎えた理由や、ユニークな般若心経の読解が驚きを誘います。死を受け入れ、今日を生きる美しさ。珠玉のトークをどうぞ。