「社会運動としての生協」ゲスト 唐笠一雄
70年代前半に牛乳の共同購入運動を始めて以来、唐笠一雄さんは生協の幹部として様々な問題提起を行ってきました。農薬や食品添加物の削減を早くから訴えた生協は、今や年間売上1850億円の大組織に。多重債務者やホームレスへの支援、雇用創出、フェアトレード、反核、環境保全など、社会問題を先頭で騒ぎ立てる「炭坑のカナリヤ」としての役割も重要度を増しています。生協の目的は人と人との助け合い。市民の自発的な行動を促す、唐笠さんの提言が力強く響きます。
プラスワンでは、唐笠さんが理想の近未来社会をより具体的に展望します。かつては交代制だった集金も今ではすべて振込となり、生協内部でもコミュニケーション不足が問題に。それでも「事業を優先にすると、ただの物売りになる」という自戒が、唐笠さんの挑戦を後押ししています。食物の3割を捨てている日本の現状を変えるには、在庫を持たない生協が模範となるべき。より成熟した社会を実現するため、約2千万世帯いる組合員の役割が鍵となります。