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2010年10月 アーカイブ

2010年10月05日

「社会運動としての生協」ゲスト 唐笠一雄

 70年代前半に牛乳の共同購入運動を始めて以来、唐笠一雄さんは生協の幹部として様々な問題提起を行ってきました。農薬や食品添加物の削減を早くから訴えた生協は、今や年間売上1850億円の大組織に。多重債務者やホームレスへの支援、雇用創出、フェアトレード、反核、環境保全など、社会問題を先頭で騒ぎ立てる「炭坑のカナリヤ」としての役割も重要度を増しています。生協の目的は人と人との助け合い。市民の自発的な行動を促す、唐笠さんの提言が力強く響きます。


 プラスワンでは、唐笠さんが理想の近未来社会をより具体的に展望します。かつては交代制だった集金も今ではすべて振込となり、生協内部でもコミュニケーション不足が問題に。それでも「事業を優先にすると、ただの物売りになる」という自戒が、唐笠さんの挑戦を後押ししています。食物の3割を捨てている日本の現状を変えるには、在庫を持たない生協が模範となるべき。より成熟した社会を実現するため、約2千万世帯いる組合員の役割が鍵となります。

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2010年10月12日

「館長室へようこそ」ゲスト 酒井忠康

 2004年より世田谷美術館の館長を務める酒井忠康さんがゲスト。近現代の日本美術の話題を軸に、芸術と文化を壮大なスケールで語る30分です。僧侶や作家に憧れながらも、美術史の研究者となった若き日。ウェットな言葉でしか語れない日本美術の魅力を、ドライな論理で伝える美術評論の難しさは今も変わりません。開かれた世田谷美術館の象徴である館長室はいつもオープン。アポイントメントなしでやってくる突然の来訪者が、美術館に楽しい珍事を巻き起こします。


 プラスワンでは、酒井さんの幅広い交友関係から美術界の舞台裏を探ります。三宅一生、横尾忠則、鶴見俊輔、仲代達矢、木下恵介、麻生三郎といった錚々たる文化人との交流秘話は必聴の内容。とりわけ梅原龍三郎が描いた「高峰秀子像」のエピソードが傑作です。画伯と女優が軽井沢で出会った意外なきっかけ。さらには世田谷美術館に寄贈された絵を見るため、お忍びで来館した大女優の逸話にスタジオは大興奮。館長室をめぐる人間模様は、驚きと笑いの連続です。

2010年10月19日

「働く女性は美しい」ゲスト 坂東眞理子

 ベストセラー『女性の品格』でおなじみの坂東眞理子さん。総務省での勤務からブリスベン総領事などの要職を経て、現在は教育者として活躍しています。大卒女性の就職が困難な時代から仕事と子育てを両立し、自分自身が成長する手応えや、人を助けて社会に貢献する喜びを実感してきました。現在、昭和女子大では、子育てが一段落した女性たちの再就労を支援する講座が大人気。その前向きな誠実さに、錆びない生き方のヒントがたっぷりと詰まっています。


 プラスワンでは、仕事と子育ての両立を坂東さんが徹底指南。人生は仕事と家庭の二者択一にあらず。時間のなさは、自分の集中力を高めるチャンスでもあります。女性の自立を促す一方で、絆のない社会を危惧する坂東さん。他人を助けられる力を持つことと同様に、他人に助けを求めることも大切です。ひとつの欠点で他人を切り捨てると、損をするのは自分自身。成功の秘訣は、与えられた場でベストを尽くすこと。やわらかで力強い金言が次々に飛び出します。

2010年10月26日

「伝わる英語を話すには」ゲスト 原賀真紀子

 「伝わる英語」の習得を提案する原賀真紀子さんに、有効な英語学習のヒントをうかがう30分。有名企業が英語公用語化を推進して英語ブームが再来している日本ですが、本当に今の学び方で話せるようになるのでしょうか? 世界言語としての英語は、とにかく相手に伝わることが大切。完璧にやろうという真面目さや、受験英語の感覚が弊害にもなりかねません。おすすめの学習法は、趣味の分野に関する英文を多読すること。理想の英語学習が、今すぐに始められそうです。


 プラスワンでは、原賀さんのさまざまな体験をもとに、日本人の英語学習を検証します。ビジネス英語は上手でも、雑談が苦手なのが日本の会社員。英語以前に、人柄や度胸がモノをいうことは多いもの。うまく話せないのなら世話を焼くなど、交流のための地道な努力も海外では必要です。貢献すれば援助が得られるアメリカと、努力しない人にも手を差し伸べる日本。英語コンプレックスが強いのに、英語話者への敬意が少ない日本の不思議。四方山話は刺激的な文化論へと発展します。

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