カメラマンとして多くの重大な取材に関わり、現在は朝日新聞ジャーナリスト学校で主任研究員を務める徳山喜雄さん。専門誌の発行や授業などを通じ、報道が抱えるさまざまな問題に向き合っています。
政治家と親しい記者が公平性を保てるのかという疑念や、朝日新聞は変わったという厳しい指摘にも正面から回答。日本社会が報道全般に対して批判的な現在、もう一度ジャーナリズムの底力を信じてみようと思わせてくれる真摯な言葉が心を打ちます。
プラスワンでは、徳山さんの原点である東欧革命にスポット。ハイライトは、ベルリンの壁崩壊の舞台裏です。
西側に脱出する東ドイツ国民の動きを追うため、ウィーンに降り立った徳山さん。ビザの発給を待ち、ようやく到着した東ベルリンで報道官の発表に耳を疑いました。国境解放の真偽を確かめようと、検問所を取り囲む市民数万人。怒号に屈した職員が門を開け、壁の向こう側に走り出す群衆。歴史的な現場を回想する、徳山さんの言葉は鮮烈そのものです。