中学校の教諭をしながら詩作を進めてきた八木幹夫さんは、ひらすら平明な言葉を用いた表現で幅広く支持され、難解な戦後の現代詩とは一線を画してきました。
番組では、「声に出して意味が通らない詩は欠陥がある」と語る八木さん自身が、代表作「野菜畑のソクラテス」と最新刊「夜が来るので」から選りすぐりの詩を朗読。団塊世代の悲哀を描いた「のどが渇いた」が圧巻です。
言葉のひとつひとつに宿る優しさや、時代への静かなメッセージが心に響くトークです。
プラスワンでは、八木幹夫さんが著した「日本語で読むお経」の世界を詳しく紹介。原典のサンスクリット語にまで立ち返り、音韻性も上手く活かしながらあくまで平易に訳した仏典の言葉が新鮮です。
かつて欧州で宗教改革を促進したのは世俗語訳のバイブル。この労作のおかげで、日本でも一般市民が仏典を自分で読める時代が到来しました。
詩の言葉も最後には「空」に至るのが理想であると語る八木さん。ご自身による「懺悔文」の朗読もお聴き逃しなく。
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