聞き手:菊地史彦
アシスタント:五十川藍子
新作落語の奇才としてファンの熱烈な支持を受け、味わい深い古典落語にも定評がある柳家喬太郎さん。日本各地で、その日、その場所の観客に合わせた演目を選ぶ高座の面白さを教えてくれます。一筋縄ではいかない新作落語の世界を、自ら解題するトークは聴きどころ。「落語は、受け取った瞬間にもう聞き手のもの」「立派じゃない普通の人を、普通に描くと落語になる」。そんな言葉の端々に、話芸への真摯な哲学が感じられるファン必聴の内容です。
プラスワンでは、喬太郎ワールドへさらに深入り。創作の舞台となる街を散歩します。喬太郎さんが好きなのは、横浜なら関内よりも横浜駅西口の裏通り。池袋ならサンシャイン側ではなく、もちろん猥雑な北池袋です。時にどす黒いテーマを投げかけるネタの数々は、ストーリーこそ突飛でも等身大の登場人物が親近感たっぷり。「伝統の継承も必要だが、趣味人の芸術にはしたくない。落語は所詮、芸能だから」。時代と共に生きる噺家の矜持に、心を打たれます。
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