イノベーション行動科学の普及に努める野村恭彦さんに、企業におけるイノベーションについてうかがいます。
イノベーションという言葉で誰もが思い浮かべるのは、新しい市場を生み、産業構造を変えるような巨大な儲け話。しかし「イノベーションを起こせ」という会社の号令に萎縮して戸惑う社員たちを、野村さんは目の当たりにしてきました。企業の力は、働く人の力。コミュニケーション不全で活力のない会社は、イノベーションなど起こせません。ルーティンワークの社員でも、五感を使って潜在力を発揮できる環境を与えれば会社を元気にできるのです。
日本型マネジメントは没個性型。しかしその反面、よく思いつき、工夫するイノベイティブな性質も日本人は持っています。イノベーションは蛮勇を奮って行う大事業にあらず。「使いにくいな」と思ったら「変えられるかも」と思い、それを誰かに伝えることが変革への一歩になります。残業をせず、生活と仕事が繋がっている人の方がイノベーションを起こしやすいとの助言も。働く人の世界観を変える30分です。