あの内田樹氏が師匠と仰ぐほど、切れ味の鋭いコラムが人気の小田嶋隆さん。会社務めを数ヶ月で諦めて以来、メインストリームから大きく外れた人生を歩んできました。コラムニストという肩書きは、エッセイストへの対抗心から。素敵な人生を送る人の身辺雑記がエッセイなら、生き方がダメでも成立するのがコラムであると持論を展開します。
アル中治療の経験から、お酒をやめて久しい小田嶋さん。その際、「お酒なしではあらゆることが退屈だ」という現実を乗り越えるため、野球ファンからサッカーファンに乗り換えたりしながら、全生活を意図的に変革したエピソードがユニークです。
月に十数本の連載を抱える文筆生活の実態や、大嫌いだったはずのテレビに出演した際の失敗談など、興味津々の話が続々。下ネタから世界情勢まで、駄洒落を交えて自在に論じる戦闘的コラムニスト。共著『9条どうでしょう』でも、驚くべき憲法改正案を披露して読者を喜ばせました。穏やかな語り口ながら、興に乗るに従いラジカルな本性が垣間見える刺激的なトークです。