夢を描いて社会人となった若者も、みな「勝ち残り」を目標とする価値観に染まってしまう今日。シンクタンク代表として「働く意義」を問い続けている田坂広志さんに、働く人々の未来を問います。
「要領よく成功したいと思う限り、本当の仕事の喜びは感じられない」と断言する田坂さん。「お金は大した報酬ではない。究極の報酬は自分の成長」——そう発想を変えることで、どんな職場も豊かな場所に変わることができると力説します。
IT革命後の未来予想も非常にユニーク。「ウェブ2.0革命がボランタリー経済を広げ、確実に資本主義のあり方を変えている。一般の人々からも広く知恵を集めることで新しい知が創発され、社会はもっと生命的なものに変わるはず。勝ち残りばかりを目指す価値観も、いつの日か過去のものとなるでしょう」——そんな夢のような青写真を裏付けるように、近年は企業のCSRが盛んになり、金儲けより社会貢献を志す起業家も増えています。
無類の理論家にして、真に知的なオプティミスト。田坂さんの言葉ひとつひとつが、未来からの涼風を呼ぶ30分です。