漫才ブームを仕掛け、吉本興業を全国区に押し上げた功労者として知られる木村政雄さん。横山やすし・西川きよしのマネージャーに始まり、「宝島に入った少年のように過ごした」という33年間の吉本時代は逸話の宝庫です。
タレントの栄枯盛衰を見守ってきた木村さんは、平成14年に自分自身の「賞味期限切れ」を悟り、取締役だった吉本興業を退社。慣れ親しんだ芸能界からは距離を置き、ベンチャー事業家に転じました。
「人生には、学ぶ、稼ぐ、返すという3段階がある」と語る木村さんの提言は、日本社会の未来にも向けられます。世の中の意見が一辺倒に偏る危険な風潮は、日本が急激に近代化した副作用。これからは不況でも倒れない、百様の生き方が認められる大人の国を目指そうと訴えます。
目下の目標は、自らの世代でもある団塊世代を元気づけること。数年前には50歳からのフリーマガジン『5L.(ファイブエル)』を創刊しました。「近頃の若いもんは…」は禁句。年をとっても、ある種の軽薄さを持つことが大切。講演、執筆、地域活性などに駆け回る木村さんの「いい話」が満載です。