「等身大のリアルな幸福感」ゲスト 西加奈子
作家の西加奈子さんは1977年生まれ。2005年に発表した『さくら』が25万部を超えるベストセラーとなりました。リアルで切実な幸福感が詰まった物語の魅力に、様々な年代の読者が惹きつけられています。
大学卒業後、喫茶店の店番をしつつ書き上げた最初の小説『あおい』を携えて上京。アルバイトをしながら編集者と知り合い、デビューするまでのいきさつを、爆笑エピソードを交えて披露してくれます。テヘラン生まれのカイロ育ちで、青春時代を過ごしたのは大阪市玉造。2007年に『通天閣』で受賞した織田作之助賞の受賞式は、スピーチの最中に選考員の野次が飛び交う和やかなムードだったのだとか。
新しい小説の題材は、まず映像として浮かんでくるという西さん。それを文章化する力をつけるため、日々行っている訓練があるようです。「人間はひとりひとり違うから、親子でも決してわかりあえない。そんな諦念はあるけど、それでも信じあおうと思う愚かさが尊い」——そんな言葉に、大らかな感受性とクールな洞察力を感じさせる若き人気作家。全編大阪弁の元気なトークです。