「歴史の証人が語る報道写真の未来」ゲスト 徳山喜雄
徳山喜雄さんは、朝日新聞社のフォトディレクター。これまでに世界各地の政変、紛争、難民問題の多くを単身で取材してきました。写真集『千年紀へのメッセージ』では、群衆が主人公となった東欧革命とソ連崩壊の模様をダイナミックにまとめています。
番組前半は、そんな徳山さんが体験した興味深い取材秘話の数々を披露。さらに番組後半では、戦争と報道について議論が白熱します。太平洋戦争中に国策協力した報道写真の実例を、朝日新聞の連載で紹介した徳山さん。近年、湾岸戦争では米軍が選抜したカメラマンたちが合同取材を行い、またイラク戦争では部隊に随行したカメラマンたちが軍人の視点で戦争を報道した「メディアの敗北」がありました。
写真による戦争報道は、権力による操作が常に関与するもの。カメラマンも祖国の国益を損ねるような戦争報道をためらうのが事実です。そんな中、勝者に都合の良い写真だけが残って歴史歪曲に利用されるのを防ぐために、徳山さんは報道写真の理論化に力を入れています。ジャーナリズムの本質に迫る、刺激的なトークをどうぞ。