「表現よみ」という独自の観点から、朗読の分野に新境地を開いている渡辺知明さん。音声言語と文字言語の関係について、興味深い見識を聞かせてくれます。
どうしたら活き活きとした文学作品が書けるのだろうと、文体論を研究していた渡辺さんは、小説の語り手の感情に迫るには声に出して読むのが一番であることに気づきました。単に上手に読み上げることを目的とする既存の朗読と異なり、その朗読自体が表現作品となるような新しい朗読の世界を目指しています。
番組では「お話しPod&ラジオデイズ朗読賞」の応募作品の中から、優秀賞と最優秀賞の朗読を録音で視聴。言葉の表層的な意味を超えて、語り手の感情がひしひしと伝わってくる迫力に、言葉の生命力を改めて実感します。
きれいで軽い言葉を聞き流すのに慣れている私たち現代人。プロのアナウンサーのような職人芸を目指すのではなく、小説の語り手を再現することこそが渡辺流「表現よみ」の目的です。小説を集中して読み上げることによって、朗読者は心に沸き上がる感情を何度でも楽しむことができるのです。
コメント (1)
いよいよ勉強会が近づいてきました。渡辺さんのCD-ROMが大変役立っています。ありがとうございました。
つきましては、毎度のことで恐縮ですが、原稿用紙を人数分用意していただけますか。よろしくお願い申し上げます。
渡辺さんのメルアドが見つからないので、こんな所からメールするのをお許しください。
投稿者: 倉谷淳子 | 2008年08月29日 00:35
日時: 2008年08月29日 00:35