「生粋のフレンチ料理人、大阪人の舌を語る」ゲスト 和田信平
食の街大阪を代表するフランス料理の名店「シェ・ワダ」のオーナーシェフ、和田信平さん。軽妙な大阪弁で笑いを振りまきながら、食べ物談義に花が咲きます。
フランスで料理を学び、東京でも成功を収めたものの、大阪に出した店で苦戦を強いられたという経験から、大阪と東京の食に対する考え方の違いを解き明かしていきます。
「ここだけの話、東京では何やってもウケますねん」と語るシェフ。東京人のグルメは知識があっても味覚の蓄えがない、と辛辣です。
一方、一流店ほど気取らない、一流半クラスの店に事欠かないのが大阪の外食事情。類い稀なる大阪人の味覚を支えているのは、下町の市場であると断言します。
大阪の市場では、季節感いっぱいの対面販売が基本。「もう少しで岸和田のだんじりやから、カニも身が詰まってるで」「京都に霜降ったから、そろそろ水菜やな」といった具合。
大阪人の舌は世界で通用すると太鼓判を押しながら、それが失われつつある危惧も述べます。食べ物の話が、いつも卑近な街場の話題に結びついているのが和田シェフの魅力。「えらいしゃべって、ごめんなさい!」と言うほどの、闊達な食文化論をどうぞ。