大名人5代目古今亭志ん生の長女であり、10代目金原亭馬生と5代目古今亭志ん朝の実姉でもある美濃部美津子さんがゲスト。
3人の個性的な噺家を生み出した家族の思い出を、しみじみと振り返っていただきます。
特に思い出に刻まれている住居は、志ん生の自伝「なめくじ艦隊」にも描かれた業平橋の長屋。家賃がタダだということで移り住んだ一家は、大量に発生する蚊やなめくじに悩まされます。
そんな長屋にもおせっかいで人情に厚い人々が集まり、貧しいながらも楽しく賑やかな暮らしがありました。
まだ昭和初期、破天荒な父は真打になったものの全く売れず、気丈な母が深夜に及ぶ内職で生計を支えていた時代。幼い馬生はやがて絵が上手な子供に育ち、しばらくして自由奔放な志ん朝が生まれてきます。
志ん生が語る貧乏話に少しの憐憫も感じられなかったのは、下町の長屋暮らしがいつも喜びで溢れていたからなのでしょう。家庭では小言を言われたことなどないという美津子さん。まるで落語の人情噺に耳を傾けるような30分です。
美濃部さんのプロフィールは ラジオデイズ にてご覧いただけます。